恵方巻から考える食品ロスについて

節分から考える食品ロスについて

恵方を向いて無言で食べると福を呼ぶと言われる恵方巻。
その一方で恵方巻きの売れ残りが大きな問題となっています。
今回は、そんな食品ロスについて紹介します。
 目次

はじめに

昨年2023年には256万本もの恵方巻きが食品ロスになった可能性があるとも言われました。


そうした食品ロスを受け、2024年、消費者庁では恵方巻きの予約販売を促したり、農林水産省では恵方巻きの食品ロス削減に取り組む事業者を募集したり、民間企業も様々な対策を講じています。

食品ロスについて

食品ロスとは、まだ食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食品のこと。


日本では、年間523万トンもの食品ロスが発生していると推計され、家庭から発生する食品ロスの量は、この凡そ半分の244万トン(47%)にあたります。


このことは、国民一人当たり年間約42kgを廃棄していることになり、つまり、日本人全員が毎日お茶碗一杯分のご飯を捨て続けていることになるのです。

食品ロスの問題点

・日本の食品ロス量は、国連による食料支援量の約1.2倍。
つまり、世界の人々に対して支援される食品の量より、日本で廃棄されてしまう食品の量の方が多い。


・捨てられた食べ物を焼却する際、二酸化炭素(CO2)が排出されるため、環境問題に寄与してしまう。


・焼却後の灰の埋め立ても環境負荷に繋がる他、処理するための費用が税金から支払われることになる。

食品ロス対策


買い物編

▶買い物に行く前に家にある食材をチェックする!
 スマホで冷凍庫や食品庫の写真を撮るのもおすすめ。 

▶家にある食材を優先的に使えるように! 

▶使いきれる分だけ買う! 

▶消費期限/賞味期限の近いものから!

 今日使うなら早い期限でOK。前の棚から取る。

 - 消費期限…過ぎたら食べない方がよい

 - 賞味期限…おいしく食べられる期限

        ※一定期間過ぎても食べることは可能

調理編

▶作りすぎない工夫を

ただ家族の健康を加味しながら量を調整するのは難しいですよね…

▶残った料理はリメイク

クックパットやクラシルをはじめとした、レシピサイトや書店に並ぶレシピ本を参考に!

▶野菜の皮・芯・種も食べられる

・にんじんの皮→揚げてチップスやナムルに◎

・大根の皮  →皮付きでの調理OK、栄養成分豊富

・にらの茎部分→そのまま食べられる◎

・キャベツの芯→野菜炒めやカレー、スープに加える◎

・ピーマンの種→そのまま調理OK

筆者の感想

日本の食品ロスの半数が家庭から出ているということで、私たち一人ひとりの意識が変わればそれは食品ロス問題解決の一助となり、そのことは社会全体のウェルビーイング向上にも繋がっていくのかなと思いました。


そこまで大げさに捉えずとも、ここで紹介した食品ロスの取り組みは、家計の節約に直結しますし、社会にとって良いことをしたという満足感にも繋がっていくはずです。


自分にとって手軽で気分の上がる行動の積み重ねで、社会や環境にも優しくできればいいなと思います!